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笹幸恵
2017.3.24 02:23

節操がないのはどちらか

籠池のおっちゃんの証人喚問、録画予約していたのに、
高校野球が録れてしまった。
NHKの中継の時間に合わせたつもりだったけど、
「高校野球」という番組内容を優先して、勝手にBSに移動したらしい。
なんだよーーーー。

で、ニュースで証人喚問の様子を見るだけになった。
籠池氏の堂々としている姿にまず驚いた。
何か憑き物が落ちたみたいな。
完全に腹をくくったのだろう。
もう失うものは何もない――。
そういう表情だった。
昭恵夫人と言っていることが正反対なのだから、
彼女も「証人喚問」しなければ話にならない。

驚くべきことに、月刊HANADA(2017年5月号)で、
金美齢氏が昭恵夫人を擁護している。
「節操なきメディアのアッキー叩き」というタイトル。

昭恵さんに全く責任がないとは言わない。けど、
問題は森友学園側にあり、「安倍一強」の政治状況で
ほかに批判すべき問題がないのだと
野党やメディアを「情けない」と嘆いてみせる。
あとはいかにアッキーがチャーミングであるかを
縷々綴っている。

バカバカしい。
節操がないのはどちらか。
そんな過去の彼女のチャーミングなエピソードを
持ってきて、何の意味があるというのだろう。
チャーミングなら、首相夫人としての「公的な」役割を
自覚していなくてもいいというのか。
「わたし、なにも知らないの」とお花畑な脳みそで
やっていけると思うほうが間違っている。
要するにそれは本人の「甘え」なのだ。
昭恵夫人、フェイスブックで反論している場合じゃないです。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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